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「私の学習歴」第4回

「私の学習歴」の第4回を担当するのは永渕です!野球やガーナから学んだことももちろんたくさんあるのですが、それは授業中などでたまに話していることもあり、今回は僕と1人の西村さんというおばあちゃんとの話を書いてみます。


 ◆◆◆私の学習歴~西村さんから学んだこと~◆◆◆

永渕少年は、小学6年生のとき野球部のキャプテンに任命されたこともあり、全国大会に出たいという思いのもと、希望者を募って朝練習を小学校で実施していました。朝6時に学校に行くと、きまって僕らより先に校内を掃除している人がいました。それが、近所のおばあちゃんの西村さんです。毎朝あいさつをしているうちに親しくなり、お菓子をもらったり、様々なお話を聞かせてもらいました。

そんなお話の中で分かったことが、西村さんは旦那さんを5年前に亡くし、親戚も遠くに住んでいて1人で住んでいること。学校の掃除は、誰からか頼まれたわけではなく、完全にボランティアで4年間も続けていること、でした。

この話を受け、掃除してくれているおばあちゃんがいることを学校は知っているのかな?という疑問を持ちました。そこで様々な先生に聞いてみたところ、誰もそんな人がいることを知らなかったのです。子どもながらに、「頑張っている人が誰にも認めてもらえていない現実」に腹を立て、僕は教頭先生に抗議しにいきました。(今思えば偉そうな子どもですね・・・。)

そこで教頭先生に言われたのが、「学校として表彰することはない。だって知らないもん。」ということでした。今思えば、子どもの言うことに一々対応することが億劫だったのでしょう。ただ、永渕少年はそれしきで引き下がる少年ではありませんでした。

それから何か月かたったある日の授業で、ビデオを使い、ドラマやニュース、お笑い何でも良いので番組を作るといった授業がありました。僕は「これだ!」と思い、班のみんなに概要を説明し、面白そうと言ってもらえたので、「西村さんの日常」といったドキュメンタリー番組を作ることにしました。作った際のエピソードについては割愛しますが、なんとそのつくったビデオがクラスで最優秀賞を受賞したのです。

そのおかげで、クラスの友達や担任の先生に始まり、どんどん西村さんを知る人が増えて、学校側もどうやら無視することができなくなったようで、その年の3月に西村さんは学校側から表彰されることになりました。それから毎年、子供たちのつくった賞状やメダルなどが、西村さんには贈られるようになったそうです。

表彰された後、西村さんに会った時に、笑顔でぼろぼろ泣きながら、お菓子をたくさんくれたのを今でも覚えています。たくさんの子どもや大人が、挨拶してくれたり、お話ししにきてくれたりとなったことが嬉しかったそうです。大学の頃までは会うたびに話していましたが、今も元気でいてくれればいいなと思います。

この経験から僕自身が学んだことは、「努力はやり続ければ必ず報われる」「ちっぽけな力でも世界を変えることができる」の2つです。1つ目は言わずもがな、西村さんが一切邪な気持ち無く掃除をし続けたという点。2つ目は、小学生1人が動くだけでも学校全体の心を揺り動かすことができるというところから、学ぶことができました。特に2つ目に関しては、この出来事以降どんな高い目標や課題でも最初から諦めるといった行為は私自身無くなった気がします。

ぜひ生徒たちにも、どうせ私にはできない、なんて思わずに、まず好きなことや、興味をもったことにチャレンジしてほしいなと思います。そうしていくうちに自分のことをどんどん好きになっていきますよ!永渕の学習歴でした!

おしまい。