2018年、最初の総合学習(小学校高学年)は、「2018年の抱負を詠む」でした。
授業では、事前学習プリントをもとに、2017年の反省と2018年の目標を生徒たちどうしでお互いに確認。その後、短歌の形式や有名な作品などを学んだあとに、五・七・五・七・七の型にあてはめ、それぞれの想いや目標を自由に表現してもらいました。
何とも不思議なもので、はじめは「できないー!」と頭を抱えていた子たちも、自然と五音・七音のリズムに合わせて、個性豊かな作品を生み出してくれました。日本語ならではの語感を感じてもらえたら何よりです。
教室の自習室の前に、生徒たちの作品を展示しています。また、小学生だけでなく、中学生「国語実践クラス」とKOMABA講師陣の切実な想い(?)を詠んだ短歌もご紹介しています。
残念ながら、すべてはご紹介できないのですが、こちらのブログで何点か生徒たちの力作を発表します!
《小学生の部》
◆竹刀持ち 防具をまとい 決めてやる 気合の面で 初の一本
→勢いの感じられる一句ですね!お見事!!
◆ノートの字 後から見たら 読めなくて きれいに書こう あらため思う
→素晴らしい心掛け!しっかり2018年の目標を貫いてほしいものです。
◆バトミントン ラケットふって おもいきり スマッシュするぞ 勝ちました
→「勝ちました」という過去形がなんとも言えず味わい深いです…。
◆さがし中 今年のほうふは 分からんよ あるやつはいいな おれはスタート
→正直さと前向きな姿勢が感じられる気持ちのいい一句です!がんばって!
《中学生の部》
こちらは、「抱負」ではなく、それぞれ自由なテーマで詠みました。
◆春になり 始まるはずの 衣がえ シンガポールに 春はないけど
→ささやかな季節の変化に着目した一句。「春はないけど」が余韻を感じさせます。
◆気にしすぎ 考えすぎて 言い出せない 単純なこと なぜできないの
→青春期の葛藤を飾らない言葉で表現。大変可愛らしい一句です。
◆静まる日 十七日の 午前五時 皆で祈ろう 大震災に
→はっとさせられた一句です。決して忘れることなく次世代に引き継いでいかなければいけませんね。
どれも想いがいっぱい詰まった作品ばかりです!
教室にお立ち寄りの際は、ぜひぜひご覧ください。
川口