こんにちは。数学科の依藤です。
10月より中学準備講座を開講しています。
オーチャード校は四本、クレメンティ校は依藤が担当です。
前回の記事にありますように、中学準備講座算数のモットーは小学生の内容を暗記に頼るのでなく、直感的に感じ、理解を深めることです。
また、事物を通して具体的なアクティビティから自分の意見を説明できる力を養うことを重視しています。
第2週目では割合の授業を行いました。
子どもたちにとって、割合はイメージしづらい単元の一つです。
その理由は、割合自身が具体的なものの数を表すものではないからです
ただこの割合はとても面白いもので、日常でもよくつかわれるものです。
代表的な例では料理があります。作ったスープの量を減らしても増やしても、材料や調味料の割合を変えなければ味は変わりません。
この割合の考え方は、芸術の世界でも用いられてきました。
フランス画家ルノワールは、
青紫0.18、濃い水色0.18、薄い水色0.46、オレンジ0.18の割合を愛し、
その割合で作られた作品が多くあるといわれています。
そこで!割合を使い、生徒にルノワール風アートを体験してもらいました。
体験内容は配色を同じ割合にした100枚の紙を使ったアート作品の作成です。
こちらを宿題にしたところ、様々な作品が誕生しました!
どれも素晴らしい作品ですが、ここでは一部を紹介させていただきます。
いかがでしょうか?
私はこれらの作品を見たときに感動しました!!!
テーマやタイトルも素敵ですよね。
どの作品も独創的でありながら、割合が保たれていることで共通点もあります。
「これがルノワールの愛した割合の美しさなのか..‼」と、思いながら、生徒の作品を何度も眺めていました。(笑)
作品を笑顔で説明してくれる子どもたちの様子を見て、私もとてもうれしい気持ちになりました。
今後も子どもたちが楽しみながら、学べる授業を工夫していきたいと思います!
依藤