こんにちは、依藤です。来星してあっという間に1年が経ち、先日誕生日のお祝いをしてもらいました。
30歳の誕生日では多少のショックを受けていたのですが、今年は特に気になることもなく、穏やかな気持ちで過ごすことができました。
さて、先日中学2年生を対象に総合学習を行いました。
テーマは統計・データの読み取りについてです。
皆さんはこの画像を見てどのように思われるでしょうか。

一見すると、「日本人の多くの人が感染は自己責任だと感じている」と、読み取れるように見えますが、実際は15%になっています。これは横軸が切り取られている為、誤解を引き起こしうるデータの作られ方をしている、といえます。
世の中にはこのようなデータが多く潜んでいることを紹介したうえで、正しいデータの作成について学び、円グラフ・棒グラフ・折れ線グラフ・帯グラフの学習を行いました。
また、数の認識で間違えやすい箇所についてもピックアップして、学習を行いました。
例えば、以下のような問題です。

宿題は134ページから6ページですと言われた。何ページまで進めればいいですか?という問題(初級)です。
反射的に134+6=140と答える子が一定数いました。(その後すぐ、間違いに気づきます)
他にも、爆発的に増加する累乗の話(ドラえもんのバイバインの話は多くの生徒が知っていました)や円安・円高の話など、数字に絡む誤解しやすい話を盛り込んだ授業を行いました。
子どもたちの反応がとても面白く
「騙された――!!!」
という声が何回も聞こえてくる授業を行うことができました。
そして、正しいデータであっても平均値と中央値では印象が大きく変わることなどを用いて、データは見せ方によっても印象が変わることを授業の中で伝えました。
以上のように今回の総合学習では、
①見る人を誤解させるようなデータについて
②生徒自身の読み取り力で誤解をする数字について
③見せ方で印象が変わるデータについて
の3点について学習をしました。
宿題は「データを使ってあなたのNo.1の紹介」というテーマで、多くの生徒からNo.1を紹介してもらっています。
今回の総合学習で印象的だったのは、現在どの家庭でもトピックになっているであろう円安・円高についての基本知識はしっかりとあったことです。どの勉強においても生徒が身近に感じることの大切さを感じました。日本在住の生徒でしたらここまでの知識はないように思います。
今後も、シンガポールに住んでいるからこそ、学べることや学ぶべきことを意識したうえで、普段の授業と総合学習の実施をしていきたいと思います。
引き続き宜しくお願い致します。

学習塾KOMABA 依藤