10月の上旬のこと。
小学校低学年(1,2年生)にむけて、総合学習「おばけとお祭り」を実施しました。
もうすぐ来るハロウィンのことをやったら面白いのではないか?
9月末にシンガポールでも見られた中華圏の「ハングリーゴーストフェスティバル」を結び付けたらどうか?
日本にもお盆があるじゃないか?
という思考で選んだこのテーマ。
ます最初に「おばけとは何か?」について考えてもらい、その後ハロウィン、ゴーストフェスティバル、お盆のそれぞれの特徴を学びます。
ハングリーゴーストの話は、思ったより子供達が詳細を知っていました。
「道にお供物があったり、紙を燃やしているのを見たことがあるよ!だから不思議に思ってお父さんに聞いてみた!」という子もいて、その好奇心を微笑ましく思いました。
駐車場近くや込み入った場所にあることが多いので、なかなか見かけない人もいるかもしれませんが
見かけた時に、あれは何だろう?と不思議に感じる好奇心があってほしいと願っていますし、私自身もそうでなくてはいけないと思っています。
これら3つの文化は、地域も宗教も違えど共通点が意外にたくさんあります。
各文化を紹介しながら、子どもたちと共通点は何か、異なる点は何かを考えることがこの授業のねらいです。
「ごせんぞ様をおむかえするところがいっしょ」
「いつやるかがちがうね」
「プレゼント(お供え物)をするところがにてるね」
と、各文化の特徴を捉え、するすると発見をしていく生徒たちに驚かされました。
最終的に「おばけ(ご先祖様)を丁寧にお迎えするためにお祭りがある」と締めくくり、宿題はあなたのご先祖様を1人紹介してください、です。
自分があまり知らない人に対し、小学低学年生が興味を持つことは難しい部分もあるかもしれません。
ですがこの機会に、少しでも、大切だった人との会話をご家庭でされてたら嬉しいなと思います。
私も久しぶりに母に連絡を取り、母の祖父について教えてもらいました。
母の祖父の話はこれまで一度も聞いたこともなければ話題にあがったこともありませんでしたが、改めて話を聞くととても興味深かったです。
身の回りに面白い文化がたくさん散りばめられていること。
国は違えどそれらに共通の思いがあること。
亡き人に思いをはせること。
伝えたいメッセージはたくさんありましたが、何か少しでも子どもたちの好奇心を掻き立てるきっかけになっていれば幸いです。
谷口