生徒会革命〜後編〜
「クラス内で友達がいない!?心配すんな!俺たちは友達だろ!!!」
と、私は力強く伝え、生徒会長にもっと楽しい気持ちになってほしい!
面白い遊びを教えてあげたい!!
という純粋な気持ちから、彼を人生初のゲームセンターに無理矢理連れて行き、当時私がハマっていたクイズゲームを一緒にやりました。
彼と私の得意分野がうまく噛み合い、ほぼ全ての分野の問題を答えることができ、とにかく勝ちまくったのが、本当に面白かったです。
その時の彼は最高の笑顔をしていました。
そしてその生徒会長の友人は、悪友の私の影響を受けて、ゲームセンターの虜に
なる……
ことはなく、しっかりとコツコツ勉強を続けていました。
その後のゲーセンの誘いも全て断られたのですが、これについてはとにかく尊敬しかありませんでした。
長期的な目標に向け、努力をする彼の意志の強さに惹かれていました。
そんな彼を尊敬する一方で、私の当時の持論は「勉強をする人はもっと勉強をしないといけない道に進む。それは大変だろう」というものでした。
しかしこの解釈、年を重ねるにつれ変わってきます。
あれ???自分の可能性を広げるには、もっと勉強したほうがいいよな?そもそも、勉強したことで、もっと勉強することの何が悪いんだっけ…???
自分のやりたいこと、面白いことがもっと上手にできようになるじゃん!!!と、考えはじめます。
極端な話、ゲームだってそうです。そのゲームについて勉強をちゃんとしないとトップにはなれないです。
私はゲームが好きで、当時大流行していたゲームの大学内大会で優勝しましたが、さらに規模の大きい大会では全然勝てませんでした。
そして、勝っている人達が努力しているのはもちろん研究熱心でもありました。つまり勉強が上手な人達だと気付かされます。
もちろんゲームだけではありません。
大人になるにつれ、様々な場面で勉強の必要性を体感していきます。
そうして徐々に勉強に対する私の捉え方が変わっていくことで、高校生の時の私の思い出も整理されていきます。
あぁ、そうか。
向き合い方をこじらせていただけで、本当は勉強と向き合いたかった。。。だからこそ、あんなにも生徒会長を尊敬していたんだろうなあ。。。。と、捉えるようになっていったのです。
そう気づいてからは自分の中で気持ちがどんどん楽になり、とにかく勉強するようになりました。
そうしてあれよあれよという間に、自分の周りの環境が目まぐるしく変わり、現在KOMABAで働いております。
生徒の皆さんも、誰かと比べたり比べられたりで、向き合うのが辛くなる時期があるかもしれません。
ですが、皆さんがこれから積み重ねていく勉強は、将来の自分を助けてくれるものでもあります。
通ってくれている子たちが勉強と上手に付き合ってくれたら嬉しいですし、その手助けを全力でしたいと思います!
えとう