こんにちは、吉信です。
今回は小学1,2年生を対象にした総合学習を行いました。今回のテーマは「自分のことを表現しよう」です。
私は小学生の時、人前で発表することがとても苦手でした。授業中に自分から手を挙げて発表することができず、当てられても何も話せないなんてこともありました。何も考えていなかったというわけではないんです。頭の中ではいろんな意見を考えていて、でもそれを笑われたらどうしよう、否定されたらどうしようと怖がっていました。
そして今、シンガポールで受験のための国語を教えるだけではなく、大切な母語として国語を指導することが多くなりました。日本語でなんて言えばいいんだろう、どう伝えればいいかわからないとなっている生徒の心の声が聞きたいという気持ちと、他の人と違っていても自分の気持ちを信じて大切にしてほしいという思いから今回の総合学習を実施しました。
授業では、嬉しいときの色・悲しいときの色・怒っているときの色など6つの感情を色で表現してもらいました。

「黄色は光の色だから嬉しいとき」「マグマは赤色だから怒っているとき」「おばけは白だから怖いときの色」と説明しながら貼ってくれました。
次にミヤザキケンスケさんの絵で「スーパーハッピー」な人探しです。「この人は両手を挙げているから楽しそう」、「温泉に入っているときは私も嬉しいからこの人もきっと嬉しいと思う」と自由に想像してどんどん意見が出てきました。

そして最後に、「スーパーハッピーな自分」とその周りに自分を「スーパーハッピー」にしてくれるものを粘土で作りました。

この生徒は家族で行くと楽しい場所、好きな食べ物のうどん、好きな動物のうさぎを作っていました。
いつも授業中には自分から意見を言えない生徒も、「先生見て!」と作ったものの説明をたくさんしてくれました。
人によって好きなものや気持ちは全然違います。
”〇〇が好きな私”、”〇〇に感じる私”
そんな自分の気持ちを大切にするということを今回の総合学習を通して学んでくれていれば嬉しいなと思います。
吉信