こんにちは。依藤です。
住んでいるコンドのプールが「何らかの衛生基準を満たしていなかった」という理由で、1週間ほど閉鎖されました。
ちょうど先週、健康を意識して毎日のように泳いでいたので、
「え、つまり基準を満たしていないプールで毎日泳いでたってこと!?!?」
と、少し悲しい気持ちになっています。
さて本題に入る前に、今日は「ラブブ(Labubu)」について少し書いてみたいと思います。
ラブブは、中国発のトイブランド POPMART(ポップマート) が展開する人気キャラクターで、世界的にファンを増やしています。
最大の特徴は「箱を開けるまで中身がわからない」というブラインドボックス形式。
日本のガシャポン文化に近く、全種類コンプリートを目指す人はついつい何個も買ってしまいます。
しかも中には“シークレット”と呼ばれる超低確率アイテムまであり、
なんだかお金の香りがするシステムですよね笑
私がラブブを知ったのは2か月ほど前です。
中国人のルームメイトが中国のお土産としてプレゼントしてくれたのがきっかけでした。
プレゼントをもらった翌日、ルームメイトが申し訳なさそうに
「あのラブブ!偽物だった!ごめん!」と謝ってきたのです。
そこから『本物のラブブとは?』と興味を持ち、調べ始めました。
そして先日、ようやくシンガポール内のPOPMART店舗で本物のラブブを購入しました。
想像以上の人気ぶりで、店内はとてもにぎわっていました。
ラブブを知り、買い、身につけるようになると、
不思議なことに、どこへ行ってもラブブが目に入るようになったのです。
生徒のバッグ、街角のショップ、SNSの投稿……
世界中にラブブが溢れています。
けれど実際は、もともと存在していたのに自分が気づいていなかっただけです。
自分が意識を向けた瞬間から、世界の見え方が変わっているのです。
この体験を通じて思い出したのが、
20年ほど前に話題になった、養老孟司さんの著書『バカの壁』です。
人間は「自分の知っていること」だけを通して世界を見てしまい、
それ以外の情報を無意識に遮断している、という内容でした。
ラブブをきっかけに、私自身の認知の壁を痛感しました。
自分が『見ている』と思っている世界には、まだまだ気づいていないものがたくさんあるのだと。
これと近い話になりますが、シンガポールに来たばかりの頃は何もかもが新鮮で、毎日が発見の連続でした。
でも慣れてくると、そうした最初の驚きや感動は薄れていくものです。
自分が知らないことで遮断する情報もあれば、自分が慣れすぎたことで失われていく視点も多くあります。
「どうやったら視点を新しく、初心に戻れるのだろうか?」といったことをよく考えています。
今日はこの認知の話を国語科の先生にしてみました。「国語の文章でもこういう話、よくありますよね?!」と、聞いたところ「そもそも国語ってそういう教科ですよね。自分で気づかない何かを気づかせてくれるものですし」
と言われ、ははーーー!!!なるほど…!!と、思いました。
多くのことに気づくことで、世界の見え方を広げていきたいものです。
P.S.
画像一枚目と二枚目のどちらかは偽物のラブブです!どちらが偽物か当ててみてください!
私は本物をバックの内側にこっそり潜ませています。ラブブ好きの生徒の皆さんはみんなのラブブも見せてください!


依藤