●中学生 過去の実施例
「正解のない答えの探し方」
【講座内容】
社会に出れば誰でもすぐに気付きますが、働くことも生きていくことも正解のないことばかりです。一方、子どもたちが今取り組んでいる学習には、基本的に(国語の記述を除いて)唯一の正解があります。授業の導入では一見関連性のない事象をいくつも並べ、そのグループ分けをさせました。分け方に答えはありません。ただし「なぜこのように分けたのか」を説明させました。それにより、ある「答え」は何かを軸にして成り立っている、その軸を他者が共有したときに「答え」が導き出される、という確認をしました。その軸作りの練習をするために、いくつかのワークショップをグループワークで実践しました。メインテーマは、このとき春先から日本で度々ニュースになっていた熊出没による人的被害についてです。人間を軸にするか、熊を軸にするかで環境問題として論じるテーマが異なるということを確認し、意見発表をさせて授業を終えました。