自律と自立を育むシンガポールの学習塾
学習塾KOMABAシンガポール
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中学生総合学習 過去の実施例

●中学生 過去の実施例

 

「正解のない答えの探し方」
【講座内容】
社会に出れば誰でもすぐに気付きますが、働くことも生きていくことも正解のないことばかりです。一方、子どもたちが今取り組んでいる学習には、基本的に(国語の記述を除いて)唯一の正解があります。授業の導入では一見関連性のない事象をいくつも並べ、そのグループ分けをさせました。分け方に答えはありません。ただし「なぜこのように分けたのか」を説明させました。それにより、ある「答え」は何かを軸にして成り立っている、その軸を他者が共有したときに「答え」が導き出される、という確認をしました。その軸作りの練習をするために、いくつかのワークショップをグループワークで実践しました。メインテーマは、このとき春先から日本で度々ニュースになっていた熊出没による人的被害についてです。人間を軸にするか、熊を軸にするかで環境問題として論じるテーマが異なるということを確認し、意見発表をさせて授業を終えました。

「オリンピックの歴史に迫る」
【講座内容】
オリンピックの理念=オリンピズムとは、なぜオリンピックは4年に1回の開催なのか、聖火リレーはいつから始まったのか、意外に知らないことの多いオリンピックの開催意義について学習しました。続いて日本史におけるオリンピックの関係についてです。日中戦争で1940年東京オリンピックと札幌オリンピックが開催されなかったこと、1964年東京オリンピックでアジア初の開催を実現したこと、そして2020年に向けて今準備が進められているということ。開催間近のリオオリンピックの問題と2020年の東京オリンピックが抱えている問題についても考えました。最後に、東京オリンピックではどのようなボランティアが必要とされるのかについて、意見をまとめさせました。様々な国籍・宗教・異文化の人々が大挙して日本へ訪れるこの時期、海外に住む生徒たち独自の視点で問題提起し、その解決策を論じたことは非常に意義のあることでした。

「植物と魚の解剖 ~生命の不思議~」
【講座内容】
実験の観察記録の書き方の練習として、花のスケッチを行いました。おしべ、めしべ、花弁などそれぞれの特徴を記録として残します。次に、脊椎動物が魚類から哺乳類まで進化する過程を確認し、魚の臓器と人間の臓器の違いや共通点について考えました。その後、実際に魚を用いて解剖実験を行いました。胃や肝臓だけでなく、エラや目玉なども取り出してどのような作りになっているかを観察しました。
焼き魚や刺身として魚を見る機会はあっても、生物として観察する機会はなかなかありません。まして内臓など図鑑で見たことはあっても自分の目で見たことがある生徒はいませんでした。魚の腹を丁寧に切り取ると、胃、肝臓、腸などがきれいに納まっています。「心臓はどれ?」「魚のエラはどうなってるの?」と解剖を進めるにつれ、生徒自身から新たな疑問が湧いてきて、それを自ら解決しようとする姿は、見ていてとてもうれしかったです。

「身体で感じる単位 ~単位の歴史~」
【講座内容】
まず1メートルという単位がどのように決められているか、歴史を振り返りながら学習しました。人体基準、地球基準、光速基準と時代によって1メートルの定義が変化します。また尺や坪、畳など日本でかつて使われていた単位についても学習しました。後半は長さ、かさ、時間、重さを自分の感覚だけではかります。中学生らしく、しっかりと予想を立てたうえで、計測を行いました。
1メートルの定義が時代によって変わるというのは生徒たちにとって意外なことだったらしく、歴史の話を興味深そうに聞いていました。何を「基準」とするかによって見え方が変わるというのは、単位に限らず、実生活でも良くあることではないでしょうか。小学生でも中学生でも同じように長さの計測などをしましたが、普段から「これくらいの長さ」というのを意識して生活することで、感覚というものが磨かれていくのでしょう。

「伝える力 ~ランゲージアーツ~」
【講座内容】
言語化されていないものをどう相手に伝えるか。そこには当然、正解はありません。これまで自分が蓄えてきた知識・経験を元に感受性を研ぎ澄まし、言葉を産み出す・・・。そんな学びを今回は準備しました。タングリンショッピングセンターはご存知の通り骨董品や絵画を取り扱う店が多くあります。これは見方を変えれば美術館のようです。しかも無料。これを教材に使わない手はありません。導入では絵画の鑑賞文の例を参考に、鑑賞文を書く練習をします。書かれているものの分析だけでなく、例えば「どんな音が聞こえてくるか」「どんな物語性を感じるか」など、子どもたちの目線で独自の文章に仕上げていきます。練習が済んだらいよいよ“タングリン美術館”の探索です。2人一組でお気に入りの“絵画”を探し、その鑑賞文を書きます。書き終えたらその鑑賞文を別のグループの友達に見せ、その“絵画”を探しに行きました。
大人の常識が通じない彼ら彼女らの生み出す言葉は、私が予想していた鑑賞文を超えた、素晴らしいものになりました。きっと大人は知識が多い分、感性で言葉を作るのではなく分析したがるのでしょう。そういえば、例えば好きな音楽を追い求める作業がどこかの年齢で止まりませんでしたか?そして「〇〇のようだ、〇〇に似ている」と言って文字通り耳を傾けなくなりませんでしたか?
感性が豊かな子ども時代にどんな経験をするかがいかに大切か、子どもたちが産み出す言葉に感心しながら改めて考えさせられました。きっと授業に参加した子どもたちは、これから何気なく絵画を見たときにもそこから「音」を感じてくれたり、「物語」を想像してくれたり、「言葉」で表現しようとしてくれたり、そうやって感性を磨いてくれるのではないかな、磨いて欲しいなと思っています。

「大航海時代から学ぶ異文化交流」
【講座内容】
今日、国際的な交流がますます盛んになっていて、外国の人と関わりを持つことも珍しくなくなりました。その際、語学力もちろんですが、相手の文化を理解する力がとても大切になってきます。慣れない文化に触れると、最初のうちは違和感や息苦しさを感じるかもしれません。しかし、自分と違うから否定するのではいつまでも互いに分かり合うことはできません。自分と相手の持つ文化のどこが違うのか、どうやったらうまくやっていけるのか考える姿勢を、海外にいる今だからこそ子供たちに身に付けていって欲しいと思います。歴史を振りかえると、大航海時代というのはヨーロッパやアフリカ、アジアなど異なる大陸の人々の間でたくさんの交流があった時代です。その時代に航海者たちが苦労したこと、うまくいったことを学びました。
異文化交流の歴史を学んだあとは、それを実際に体験するためバファバファというゲームを行いました。その中で子供たちは、明るい国、暗い国のグループに分かれ、それぞれの住民になりきりました。最初は、言葉が通じず、相手が何を考えているかわからないという状況に戸惑っていました。しかし時間が経つにつれ、相手の意図をくみ取り、積極的に関わろうする姿勢が見られるようになりました。自分と異なる文化を持つ人と分かり合うのは簡単なことではありません。でも、その人のことを理解しようと努めればそれは相手に伝わるはずです。シンガポールという恵まれた環境の中で、ぜひ今回学んだことを生かして異文化交流を楽しんでもらいたいです。