6月の小学生(高学年)の総合学習のテーマは「東南アジアの歴史」でした。
私たちが暮らしているシンガポールをはじめとした、近隣諸国の歴史。
なかなか日常の中で、触れることのあまり無い分野ではないでしょうか。
高校の「世界史」でも、全体の中で占める割合は決して多くありません。
そのせいか、ちょっとイメージの浮かびにくい部分のように思います。
しかしながら!
せっかくこうして東南アジア地域で暮らしているいる以上、少しでも子どもたちに関心の目を向けてもらいたいな・・・と思います。
例えば、旅行で訪れた人も多かったカンボジアのアンコールワットやタイのアユタヤ、インドネシアのボロブドゥールなどなど。
ちょっとでも歴史を知っていたら、もっともっと楽しめるはずです!
(私自身、旅行先の歴史を調べて、遺跡などを巡るのが大好きです)
今回の総合学習は、そんな想いからの出発でした。
授業では主に、「東南アジアの文明」に始まり、独立に至るまでの歴史、ASEANの誕生について学びました。
戦争の話もあり、難しい部分もありましたが、それぞれが一生懸命考えてくれたのではないかと思います。
そして最後に子どもたちに尋ねたのは・・・
「どんな社会が“良い”社会?」
という問いです。
子どもたちには、過去を学びながら、同時に「未来」についても考えてもらいたいと思います。
単に年号や用語を暗記するのではなく、過去の出来事から学んだことを未来に生かしていくことが、歴史を学ぶ意義ではないでしょうか。
子どもたちからは、問いに対して色々な意見が出ました。
例えば・・・
●安全な社会
●戦争の無い社会
●十分な食糧のある社会
●話し合いのできる社会
●環境のよい社会
●楽しく暮らせる社会
東南アジアの人々が幸せに暮らすには、安全な社会が必要だと思います。戦争が続いていて、みんなが危険なじょうたいであってはいけません。そのため、国どうしで、話し合いをしなければいけません。そして、人々が力強く働くためには、十分な食料が必要です。このようなものがあれば、よい社会ができると思います。(授業に参加した生徒の意見抜粋)
ちょっとでも、自分たちの暮らす地域に関心を持つきっかけになればうれしく思います。
ぜひ東南アジアだけに限らず、色々な世界に目を向けられる大人になってほしいです。
川口