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古文を読んでみよう!

こんにちは。吉信です。

突然ですがみなさんに質問があります。好きな古文の作品は何ですか?高校生そして中3の受験生のみなさんならもちろんすぐに思いつきますよね。

もう一つ質問です。古文が好きだという人はいますか?

おそらくほとんどいないと思います。高校生の国語を指導していると、「どうして古文を勉強しないといけないの?」「同じ日本語なのに理解できない」「古文なんか勉強して将来何の役に立つの?」と何度も言われてきました。

正直私も英語みたいに日常生活で使う機会はないし、勉強してきてよかったーと思う機会は普段の生活の中にはほとんどないです。資料館などに行ったときに、説明文を見なくても何となく書いていることが読めちゃうなぁというぐらいです。

 

それでも私は古文が大好きなんです!!!!

 

古文の作品を読むことで平安時代や鎌倉時代にタイムスリップできちゃうんです。そして当時の人々の生活や当時の人々がどのようなものに心を動かされていたのかを知ることができてしまうんです。

それに、1000年以上も日記や物語が残っていていろんな人々に読まれているってすごくないですか!?それだけ素晴らしい文章なんですよ。もし私の日記を1000年も語り継がれるのは少し恥ずかしい気もしますが、1000年も残る作品をみなさんは書くことができますか?私にはできないです。

 

このままでは吉信先生は古文が好きなんだなで終わってしまう…。

ということで私の好きな作品とポイントを(勝手に)紹介したいと思います。ぜひ読んでみてください!

 

1つ目!更級日記

これは源氏物語の大ファンだった女性のお話です。幼いころに源氏物語を姉や母から聞きます。しかし姉や母は断片的にしか覚えておらず少女は最初から最後まで読みたい!と思います。そしてそんな少女が取った行動は・・・仏像を造って「源氏物語を読みたいので都に行かせてください」とお祈りをします。えーーーーー!仏像造っちゃうの!?

みなさんは何か欲しいものがあった時、「よし、仏像造ってお願いをしよう」ってならないですよね。そう、古文はツッコミどころが多いんです。私は関西人なので古文を読むときには1人でツッコミを入れています。

 

2つ目!伊勢物語「筒井筒」

幼馴染の2人が結婚するというお話です。途中で男性は他の女性に目移りしてしまいますが、最後には元の女性のもとに戻ってくるという王道ストーリーです。私が好きなのは作品中に出てくる和歌です。和歌では直接的な表現ではなく、遠回しな表現が使われます。読み解くのは難しいですが、裏の意味を読み取れた時には「そんな表現を使うのか!?」と鳥肌が立ってしまいます。だって和歌(5・7・5・7・7)という限られた文字数の中で自分の思いを伝えるってすごくないですか!?

伊勢物語の中でどのような和歌が詠まれているかはぜひ調べてみてください。

 

学生のみなさんが古文を嫌いになっていくのは、単語や文法が覚えられないからではないですか?作品の内容がつまらないからではないはずです。

一度受験のためや試験のためではなく、作品自体を楽しんで読んでみてください。

きっと素敵な作品に出会えますよ・・・。

 

吉信