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母との絵本

こんにちは、西出です。

現在年少さんのクラスを担当していて、毎週の授業前や授業の最初に絵本の読み聞かせをしています。
今週はどれにしようかな~と教室の本棚を見ていると懐かしい本がたくさんあり、私は自分の子ども時代を思い出します。

私は小さい頃から本が大好きな子どもでした。
今思えば、その原点は、家に“絵本”があふれていたからだったのだと思います。
クローゼットの中には、服よりも、おもちゃよりも、絵本がたくさん。寝る前には、必ず母が本を読んでくれました。それも、山ほどある本の中から、なぜか同じ本ばかり。

なぜか小さい子って同じ本を読んで読んでとリクエストしますよね。
幼い西出もそのひとりでした。
同じ本を読みすぎて(読ませすぎて)まだ文字も読めなかった年なのに、母の声に合わせてページを完璧なタイミングでめくったり、母が間違えたら「ちがう!」と指摘したりもしていました。

あまりにも読みすぎて、母まで暗記してしまい、生協の注文書を記入しながら絵本を読んでいたことも(笑)。
あの時の、ちょっと適当な読み聞かせも、今となっては愛おしい思い出です。

そんなふうに、私の中に“ことば”や“物語”の土台をつくってくれた絵本たちを、今日は少し紹介したいと思います。

 

こぐまちゃんシリーズ


おそらく一番読んだ絵本です。母が飽きてしまって、突然関西弁で読み始めたときは衝撃でしたが、それが面白すぎて、二度ハマりました。ページの色づかいや絵の温かさ、繰り返しのことばが心地よく、いま見てもやっぱり好きです。

いま年少さんに読み聞かせても文字を見ないで読める本もあるくらい、私の中に染みついているようです。

日用品の名前も出てくるのでおすすめです。

 

 

 

366日の読み聞かせシリーズ


童話や昔話が1話ずつ、日付ごとに分かれているタイプの絵本。「今日はこのお話だよ」と決められているのに、私は好きな話ばかりを選んで、1日に何話も読んでもらっていました。絵がついているからこそ、昔話の世界にもすっと入っていけたように思います。

 

 

バムとケロのシリーズ


少し大きくなって、自分で本が読めるようになってから出会ったシリーズです。この世界の中で暮らしたい!と思うほど、憧れが詰まった1冊。部屋の細部や食べ物の描写がたまらなくて、1ページを何分も眺めていたのを覚えています。

 

 

 

 

絵本は、子どもが「読む」前に「聞く」ことで出会う、最初の物語です。そして、誰かに読んでもらった記憶が、いつの間にか、自分で読もうとする力につながっていく。
母との絵本の時間があったからこそ、私は本が好きになり、ことばに親しみを持てたのだと、今になってよくわかります。

大きくなったときに「そういえば、あのとき一緒に読んだね」と笑える時間が、絵本にはあります。
そんな小さな思い出が、きっと本を好きになる種になるのだと思います。

私は今でも絵本が大好きです。
おすすめの絵本があればぜひ教えてください!

西出