自律と自立を育むシンガポールの学習塾
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「私の学習歴」第6回

「私の学習歴」第6回は中です。
この学習歴を書くときに、昔のことを色々と思い返しました。

小中高時代のやらかしたことや部活を通して学んだこと、大学時代の尊敬する先輩方や仲間たちから学んだこと、家族から学んだこと…

こうやって今の私がいるのは、これまで関わってくれた人たちのおかげなんや、と改めて感謝しています。

◆◆◆私の学習歴~生徒から学んだこと~◆◆◆

今回は、私が「教育」に関わっていくきっかけをくれた1人の生徒との出会いについて書きたいと思います。

大学卒業後、就職したとある旅行会社をすぐに辞めて、Webクリエイターのスクールに通いながら、地元の小さな個別指導塾でバイトをしていました。

私の地元は、大阪南部にある「泉州」という地域にあります。地元の塾ということで、もちろん私の母校から通う生徒もたくさんいました。

そんな中で、中2冬から入ってきたSという生徒を担当することになりました。来た初日の格好は、短ランに赤シャツ、ダボダボのズボン、髪は金。「え、なんで塾来たん?!」って言いたくなりました。というか、言いました。すると、よくある返答で、「親に無理やり行かされた、だるい」でした。まぁ来るだけえらいか、と思いながらも、この子をどないしてあげたらいいんや?と思いました。うだうだ言いながらも、その日授業をしました。終わって帰るときに、「来週来る時は、髪黒にしておいで。直さんかったら授業せえへんからな。」と言いました。

翌週、黒できました。相変わらず短ランでしたが。やる気があることが分かりました。毎週授業をしていく中で、徐々に心を開いてくれて、自分のことも色々話してくれるようになりました。

しかし、親御さんの事情で塾を辞めさせられることが決まりました。中3の夏でした。私にはどうすることもできませんでした。

ある日授業に30分近く遅刻し、偉そうな態度で入ってきました。また髪が金になっていました。「今日は授業やらへん。もう帰り」と帰らせました。

少し休みが続きましたが、何週間かしてから授業がない日にひょっこり現れました。どうやら彼なりに詫びを入れに来たみたいでした。

色々と話をしているときに、

「中先生ぐらいやで、ちゃんと怒ってくれたの。学校ではもう放ったらかしやからな」と言いました。

この言葉が今の私を支えてくれています。

ちゃんと怒ったのかは分かりませんし、学校がちゃんとやっていないわけがありません。もちろん指導してくれていたはずです。でも、彼にかけられた様々な言葉の中で、私の言葉が少しでも伝わったのは嬉しく思います。

私はKOMABAに来たときも、今も、「学校ありきの塾だ」と思っています。

塾の役割は、子どもたちを学校に返すことだと考えています。学校での勉強が分からなくなって自信をなくしている子、友達関係や先生・親との関係で上手くコミュニケーションがとれない子、色々な背景を持っている子がたくさんいますが、塾は、子どもたちに自信をつけてもらう教育機関の1つだと思っています。

私は、これまでの生徒たちにも今の生徒たちにも幸せになってもらいたいです。

以上、私の学習歴でした。

ありがとうございました。