こんにちは、谷口です。
英語を教えるうえで私が悩む1つのことが、「どう実践を交えて教えるか」です。
特に語彙で言えば、指導要領改訂をうけ、中学生に求められる語彙力は高くなりました。
高校生でもTEDを教材にして授業をしたり、TOEICを受験したり、TOEFLがあったり…
そんな大量の語彙を覚える中で、いちいち実践していたら間に合わない!
けれども単語帳を眺めるだけでは「自分で使える英単語」はなかなか増えない!
という悩みを抱えながら、日々試行錯誤しています。
そんななか、今日は先日行った高校生の英語の授業について書きます。
授業の前半でTOEIC対策をしたあと、授業の後半に行ったのは、「sell me this pen」。(ある映画の有名なワンシーンですね)
1本のペンを売るためのプレゼンをしてください、という内容です。
ここには2つの狙いがありました。
まず、普段はテスト対策の授業が多いので、人前で英語を堂々と話す練習をすること。
もう1つが、授業の前半で学習したTOEICで出てきた単語たちを発表中に組み込んでもらい、それらの単語をどう使うか自分で考えてもらうことです。
TOEICの単語はビジネス用語が多く、高校生の普段の生活ではなかなか使えません。
だからこそ商品のプレゼンという設定を通して、「単語の意味を知る」をゴールにするのではなく、「単語を使える」状態をゴールとしてほしかったのです。
プレゼンを準備する生徒たちからは、たくさん飛び出してきました。
「この単語の使い方あってますか!?」
「これって名詞ですよね?この文だと形容詞の形にすべきですよね?」
「この単語とあの単語の使い分けはこうですか?」
ひじょうにたくさんの、「自分で考えているからこそ浮かぶ疑問」。
発表をする生徒たちの表情は心なしかいつもより緊張していて、そしてワクワクしていました。
そんな教室を目にして、私は純粋に嬉しく思い、そして「使いながら学ぶ姿勢を無くしたくない」と強く再認識しました。
限られた時間の中でどう生徒たちに働きかけるか、これからも悩み続けていきます。
なので生徒の皆さん、ぜひ英語の学習について思うことがあれば意見を聞かせてくださいね!!