自律と自立を育むシンガポールの学習塾
学習塾KOMABAシンガポール
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ありがとう

先日、大学時代に兄弟のように時間を過ごした先輩にふいにこんなことを言われました。

「おまえは相変わらずシンガポールでも穴ボコだらけの大風呂敷を広げているんやろう。そんで、その穴ボコを上手に埋めてくれるやつが、おまえの周りにいるんやろうね。だから上手くいっとーよ」

なるほど、全くその通りだなぁと思ったほんの数日後、2023年12月13日。

KOMABAを立ち上げた時からずっとずっと「私の穴ボコ」を埋め続けてくれた四方(よも)先生が、交通事故で天国へ旅立ってしまいました。

何ら変わりにない、いつもの教室だったんです。
いつものやりとり。
いつもの冗談。
あまりに突然の出来事で、事故から一週間経った今も私含め社員、誰一人として受け入れることができないでいます。
そして何よりも子どもたちや直接関わってきた保護者の皆様の戸惑いと悲しみは深く、置き場が見つからない感情が教室やいただくお電話・メールの中にぷかぷかと漂っています。
だから、私たちは気を強く持って、いつも通りの笑顔で授業を続けること。
これしかないですよね、四方先生。

生徒がゼロからの出発した2012年。
シーンとしたタングリンの2部屋しかない教室で僕と四方先生と2人で開校の準備を連日進めていました。
不安で押しつぶされそうな毎日。
カタカタとパソコンを弾きながらケタケタと笑って、
「大丈夫っすよー。石川先生ならなんとかなりますよー」
無責任に言い放ってくれました。
電話が鳴るだけで2人で喜び、1人入塾生が出ると「よっしゃー!」と声をあげ。

あれから12年間。
最高にしんどいことも、最高に嬉しいことも、全てを共有してきた四方先生。
自身が帰国子女ゆえに(単に個人の問題かもしれませんが)日本語が下手くそで、ちょいちょい保護者の皆様に誤解を与えトラブルを起こしてきた四方先生。
愛情にあふれた授業で、特に心が弱っている子どもたちへの献身的なサポートを注ぎ続けた四方先生。
好き勝手に大風呂敷を広げる私の穴ボコを喜んで引き受けて、会社全体を朝から晩まで支え続けてくれた四方先生。

ありがとうね。
敬虔なクリスチャンですから、行き先は天国ですね。
この世でそうあったように、向こうでも、
「イエス様、何やってんすかー。もう、私やっておきますから。はい、ここにサインだけちゃちゃっとしておいでくださーい。」
って、バタバタ慌ただしいクリスマスを送っててくださいね!

そんでまたいつか、アホみたいに酒飲みましょう!

石川