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Over the Wall -パラオ⑥-

今日のワークショップは地元の小学6年生、13名です。
少し緊張した?控え目な?様子でスタートしたワークショップですが、さすがそこはミヤザキケンスケ。
子どもたちの気持ちをうまく誘導すると、それぞれが熱心に魚の絵を描いてくれ、最終的には時間になってもまだ終わらず描き続ける子もいたくらいでした。

パラオでの2回目のワークショップ、無事終了です。さて、私の目が引きつけられたのは参加者リストを渡された時のこと。
13名の子どもたちの名前が並ぶ中、日本語の名前が一部に付けられている子が半数ぐらい(!)いたのです。

ナントカ カントカ Ishikawa
とか
ナントカ Shintaro カントカ

のように3つに区切られた名前の一部が、日本語の姓のようであったり、名のようであったりするのです。
「?」と思って尋ねてみると、日本人の血を引く家系もあれば、日本語の名前が好きでつけている人もいる、ただその際に姓と名の区別関係なくつけてしまっているので、ある人には「Ishikawa」がついて、またある人には「Shintaro」がついているということでした。

日本の委任統治時代の名残が今もこのようにあることに驚きます。最後まで一生懸命描いてくれた、印象的な男の子と話をしていると、僕の名前はマサナオで、おじいちゃんはナカムラと言うよ、と教えてくれました。
パラオの6代目の大統領は「ナカムラ・クニオ」さんと言う日系人です。
どこかでつながっているのかもしれません。

 

夜、たった1人で九州から手伝いに来てくれた中学3年生の女の子が4日間の滞在を終え帰国しました。
彼女は純日本の学校育ちでありながら、私よりもはるかに高い英語力を持っていました。相当学んできたのだと思います。英語力が高い子どもたちは海外ではたくさんいます。
日本人が英語や中国語を身につける「バイリンガル」とは当然一つの教育テーマとなります。その言葉の捉え方は様々(そもそも言語の組み合わせによってもそうですし)ですが、私自身は言葉の多様性だけではなく心の多様性も同時に育ててこそ、バイリンガルなのだと思っています。

今回、その九州から来た女の子も同行した私の息子も、パラオの人たちと英語で話をしていて一度も「(自分が学んできた)英語とは違うから分からない」などということは言いませんでした。それどころとか積極的に子どもたちにも話しかけ、自分から主体的に言葉を駆使して、笑顔でコミュニケーションを取ろうとしていました。大人とほぼ同じ作業・仕事をこなしてヘトヘトなのに頑張る15歳の二人を見ながらそんなことも考えた1日でした!