自律と自立を育むシンガポールの学習塾
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イシカワとジンバブエ その①

気がつくと塾での話よりパラオやらケニアやらの話題の方が多くなっている塾長ブログです。

「もっと塾の様子を語れや!」

というお声を真摯に受け止めながら(無視をして?)、何回かに分けてジンバブエについてお伝えしようと思います。

 

私が20年前に青年海外協力隊でジンバブエに行っていたことは、これまでいくつかの場所でもお伝えしてきています。

つい先日、ジンバブエにあるJICAの事務所から一斉連絡的なもので「今年、ジンバブエ協力隊派遣35 周年記念式典があるので、当時を振り返ってコメントをください」という依頼がありました。

その質問項目に「その後の人生で変わったこと」なるものが。

人生が変わりすぎた私にとっては逆に難問です。

ただ、やはり真っ先に浮かんでくることは「教育の原点」を経験することができた、ということになります。

 

 

日本でもシンガポールでも同じですが、学校であろうが塾であろうが多くの学びを課題を抱えています。

ー○○の教科が苦手

ー成績が上がらない

ー不登校

ー学校生活がつまらない

ー学校に行く意味なんてないのでは・・・

尾崎豊にどっぷりつかった私のようなものは、よりいっそうこのようなことばかり考えて学校生活を送り、不登校にもなり、行きたくもない塾へ通っていました。

 

一方、ジンバブエで小学校に勤めていると様々な課題を抱えた子どもたちがいました。

ー遠すぎて時々しか学校へ来れない(夜明け前に家をスタートする必要がある!)

ー家の手伝いをしなくてはならないから学校へ来れない

ー親が学校に登録してくれないからそもそも通えない

ー親が学費を払ってくれないから通えない(正確に言うと進級できない)

中でも深刻だったのがあまりに多い孤児の問題でした。

私が勤めていたダルニ―マイン第2小学校で当時調査をしたところ、全生徒350名のうち、150名以上がどちらかの親を亡くしている、そのうち80名弱が両親とも亡くしている子どもたちがいました。

日本では考えられないですよね。

そういった子どもたちは普段どうするか。

引き取られた里親も生活が苦しいですから、学費は払わないことが多いですし、朝からずっと畑や子守りの労働をさせられている子どもたちもしばしば見られました。

 

日本で起きている多くの課題。

その背景には「学校に通うことがあたり前」という普遍的な認識があることに気がつくことが出来ました。

もしもその普遍性がない社会で子どもたちが育ったら・・・

 

子どもたちは学校へ行きたくなる。学校で学ぶことが楽しくなる。

 

私はジンバブエでの経験でそう確信することができました。

それは東日本大震災を始めとする災害に遭遇した被災地の、避難所の当時の子どもたちも、同じ思いを経験しているのではないでしょうか。

世界のどこでも、子どもたちってそういうふうに出来ているのだと、思うのです。

 

私自身があんなに大嫌いだった勉強を生業にしているのは、その思いを子どもたちに伝えたい、これに尽きます!

 

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私の人生観を変え、今も支えてくれている「ジンバブエ」に恩返しをしたい!

ずっと抱え続けてきたその思いを実行に移すため、現在以下のサイトでクラウドファンディングを個人的に進めています。

ジンバブエの子どもたちの未来を支える自立のための「教育支援センター設立」を目的とした活動です。

https://congrant.com/project/ccbica/12300

よろしければ覗いてみてください!(2024年9月29日まで実施)

 

石川

↑2003年当時のイシカワ。身長が180近くありますが体重は50キロぐらいでした…でも健康!