自律と自立を育むシンガポールの学習塾
学習塾KOMABAシンガポール
+65 6736 0727
平日 13:00-22:30 土 9:30-19:00 日休

総合学習「日本の災害とたすけあう力ー熊本地震と豪雨災害ー」

大きな災害が起きたとき、KOMABAではチャリティー活動を実施し被災地に届けるようにしています。

皆様ご存じの通り、2026年の日本の夏は熊本地震という大規模災害、そして全国各地での豪雨災害に見舞われた季節となってしまいました。

前回の私(石川)のブログでも書いたように、8月に熊本へ行き、以前からつながりのある方や支援団体と一緒に活動をしました。

 

被災地は行かないと感じられないことがある。

 

2011年に痛いほどそれを感じてきた思いが、強く強く蘇る経験でした。

 

その思いを込めて9月にチャリティー総合学習として、自然災害について学ぶ授業を実施しました。

テーマは、「知る」「守る」「助ける」「結ぶ」です。

災害のことを「知り」、

自分の命を「守り」、

他者を「助け」、

学んだことを未来に「結ぶ」。

 

小学生には少し難しいテーマですので、できるだけ身近な例を取り上げ、言葉も易しくします。

さらに「怖い」という感情にさせるのではなく、「生きる力」に変えるための授業なんだよ、と強調して授業を開始しました。

その授業は大きく2つに分けて進めました。

①豪雨災害

②地震災害

 

①については、元KOMABAの先生で現在は青年海外協力隊としてパプアニューギニアで活動中の北山先生にオンラインで登場してもらい、豪雨災害の様子や防災のために必要な心構えについて話をしてもらいました。

特に強調したかったことが「いつもの町が、急に危ない場所になりうる」ということ。

今回の豪雨災害では多くの方が「いつも生活している町」で被災してしまいました。

塾の生徒のなかには、一時帰国をしていたタイミングで避難所へ行った生徒、成田空港まで着いてその後動けず、空港ロビーで一晩を過ごした生徒も実際にいました。

海外にいるから・・・ではなく、日本人としてこういった災害に巻き込まれるということが起こりうること、ましてやいずれ本帰国する日本の生活のことを考えてほしい、という強い願いを込めて北山先生が授業を進めてくれました。

さらに、災害警報については、レベル5を待たずにレベル4で行動できるようにする。

「自分は大丈夫」とどうしても思いがちになるので「隣の誰かを守るため」に行動してください、と伝えました。

北山先生、(停電中の)パプアニューギニアからありがとうございました。

続いて②の地震災害についてです。

パプアの北山先生に続き、今度は九州から味岡孝泉さんとオンラインを結んでお話をいただきました。

味岡さんのお父様は、熊本県人吉市にある高野寺の住職です。

2016年の地震、そして2020年の球磨川が氾濫した豪雨災害では自らが被災し、今(2026年夏時点)も仮設住宅で生活されています。

そんななか、今回の災害においてもほぼ毎日、被災地支援に取り組まれており、私が熊本へ訪問したときも丸一日、行動を共にしてくださいました。

孝泉さんはその息子で現在大学生。

お寺の跡取りとしても日々学んでいらっしゃいます。

そしてお父さんやお姉さんと共に、やはり毎日のように被災地支援を続けていらっしゃいます。

孝泉さんはまだお若いのに、とてもとてもお話が上手。

子どもたちにも分かりやすいように、実際に地震が起きたときのこと、そしてそれからの被災地の様子を映像を交えながら伝えてくれました。

その中で特にKOMABAの生徒たちと共有したかったことは「支援の必要性」でした。

孝泉さんは日々、支援を続けていらっしゃいます。

いったいどんな支援が必要で、どんな支援は困るのか。

そして災害は起こったときだけではなく、起こった後にもたいへんなんことがある。

そんな経験談を子どもたちに伝えていただきながら、みんなだったらどんなたいへんなことがあるか、隣の友達と話し合ってみよう、と呼びかけました。

 

「食べものがいるよね」

「住むところも必要だよ」

「トイレが困るんじゃない?」

「誰があと片づけるをするのかな」

 

子どもたちは積極的に自分の考えを伝えあってくれました。

そんな声を聞きながら「ちょっと難しいけど」と前置きして…

今みんなが挙げてくれた「必要なこと」は「自助」「共助」「公助」という3つに分けられる。

3つのうちの「どの助け」になるか、それを一緒に考える時間を設けました。

そのうえで、今、みんなができることは何か、という問いに対して、孝泉さんから被災地の経験も踏まえて話をしてもらうと、皆、真剣に考えてくれている様子でした。

IMG_5593

授業の最中には避難訓練もしました。

冒頭で「授業中に急に『緊急地震速報』を流します。この音が聞こえたらすぐに机の下にもぐって、頭を守ってください。」と伝えていました。

そして実際に急に音が流れると‥‥

みんなすぐに行動に移してくれました。

多くの子たち、とくにインター校の子たちにとっては初めての経験だった様子で、少しくすぐったいような行動でありながらも真剣に取り組んでくれたのは、孝泉さんのお話に実感がこもっていたからに違いありません。

 

今回の総合学習のために準備の段階から多くの時間を割いてくださった孝泉さん、そして北山先生、本当にありがとうございました。

この場を借りて感謝をお伝えします。

最後に、子どもたちがそれぞれの課題に取り組んでくれました。

中学生には、孝泉さんが高校のときにYoutubeにあげた「防災」に関する動画を見て、内容をまとめるもの。

そして小学生には、今回の授業で感じた「防災」に関する作文。

みんな一生懸命に取り組んでくれました。

以下の小学2年生の生徒が作文で書いてくれたように、子どもたちが自分の未来を守るための時間になってくれたら幸いです。

 

石川