突然ですが、シンガポールにお住まいの皆さん。
皆さんはよく「どこの国の人」とシンガポールの方に言われますか?
僕は見事なまでに「日本人」と言われません。
曰く・・・ベトナム人、タイ人、ラオス人、インドネシア人、どういうわけかトルコ人などなど。
中でも最近よくインドネシアへ行くからか、とにかくインドネシア人率が高い高い。
如実なのが、空港でタクシー乗り場にてくてく歩いて向かうとき。
同行している他の先生には英語で声がけしてくるのに、隣にいる僕にはインドネシア語でわざわざ言い換えて話しかけてくるんです。
更に余談ですが、羽田空港の搭乗ゲートに向かって家族で歩いていた時など、3M先を歩く妻と子供には日本語で「〇〇行きですか?」と質問したJALのおねえさんが、僕には「Are you going to 〇〇?」と英語で聞いてきたこともあります。
思わず「No」と答えちゃったじゃないですか。
ただ、そう言われるのも仕方ない。
きっと僕の遠い祖先は、この東南アジアにルーツがあるんだと思うんです。
だって確かに顔が似ている人、いるんですもの。
今や髪の毛一本で自分の祖先のミックス具合を鑑定してくれる世の中ですから、機会あればそのことを証明してみたいものです。
さて、今回の「日本人のルーツ」についての総合学習。
低学年ですから、興味を惹くように、面白く授業を作らなくてはなりません。
そのために今回初めて挑んだ仕掛けとは・・・・
パワーポイントを使った紙芝居!!
・・・僕のIT技術は進歩しているんでしょうか?それとも退化しているんでしょうか?
で、その紙芝居を使って、まずはアフリカからどうやって人が進化して、どうやって世界に広がっていったのかを説明しました。
どうして中東やインド、マレー、インドネシア、そしてオーストラリアのアボリジニらの人々の肌が黒いのか。
「なるほど!」
と思ってくれた子どもたちも多かったようです。
ちなみにどうして教科書にはこういうことが書かれないんでしょうね。
まだまだ諸説が多いからでしょうか。
更に時代が流れて人類は黄色人種として、東の果ての日本へたどり着きます。
まず入ってきたと言われているのが縄文人と呼ばれる狩猟民族。
時を経て入ってきたのが弥生人と呼ばれる農耕民族。
それぞれ顔つきも生活様式も異なる民族がやがて少しずつ融合したのが・・・僕らの遠い祖先なんでしょうね。
更にKOMABAには国際結婚をされたご両親を持つ子どもたちも多いですから、ここから何百年、何千年と経った時、人は今よりももっともっと複雑なルーツを持つようになっていくのでしょう。
おもしろい!
今回の授業を通して、そんな自分自身のルーツに少しでも興味を持ち、両親やおじいちゃんおばあちゃん、近い祖先、そして遠い祖先へと心を馳せ、今いる自分が実は何とも不思議で奇跡的な存在なんだな、と感じてくれれば嬉しいです。
そう考えれば、僕がどこの国の人に間違われようとも、本当にちっぽけな問題ですね!
石川