ほぼ発売と同時にAmazonで取り寄せ、繰り返し拝読しました。
日々幼児教育に携わる身として、改めて気づくこと・学ぶことばかりです!
ぜひ小さなお子様をお持ちの保護者の方々にも読んでいただけたら、と思います。
KUNOメソッドについての内容はもちろんですが、それだけでなく日本の幼児教育における課題や、これから必要な幼児教育のあり方についての見解も1冊に凝縮されています。
特に国語学習における「聴く力」と「話す力」の重要性についてのご指摘は、先月のKOMABA新学年度開講説明会で国語科からお伝えした内容と共通する部分でもあり、KOMABAが目指す教育の方向性が誤っていなかったことを再確認できたような思いでした。
タイトルにもあるように、本書では幼児期において「考える力」を培っていくことの重要性が繰り返し強調されています。
「教え込み教育ではなく、将来自分で考え、自分で判断を下せる人間になれる基礎を育む教育」は、まさにこれから大きな変革が予想される社会において必要とされるものではないでしょうか。
昨年、幸いなことに多くの日本の学校の先生方にお越しいただき、学校紹介や現在の日本の教育についてご講話いただきましたが、その中でも「知識偏重の学び」から「思考力を育む学び」への移行の流れとその必要性を強く感じました。
ちなみにKOMABAでは、そうした学びの機会を少しでも多く子どもたちと共有するべく「総合学習」を実施しています(授業の様子は随時ブログでお伝えしてまいります)。
一方で、「考える力」や非認知能力と呼ばれるような観点からは数値化が難しく、時にその評価が目に見えにくいという課題もあります。
それゆえに、日々の中で常にアンテナを張り巡らせて、子どもたちの成長に気づいた際にはしっかりとそれを言葉しにて伝えてあげる必要があると感じています。
先週の年長クラス(3週目)の授業内容は「図形」でした。
どの子も夢中になって図形パズルに取り組んでくれていましたが、中にはすぐに完成できず苦戦している子もいました。
大人の目線からすると「そのピースはそこじゃなくて・・・」と、ついうっかり「完成」に導きたくなりますが、おそらくそれでは意味がないのだと思います。
自分で試行錯誤しながら達成したからこそ喜びも大きいはずです。
時間はかかりながらも自分で最後まで頑張ったその過程に対して、いっぱい褒めてあげました!
そうした小さな発見を学びに繋げていくためのヒントが、今回の新刊には多々あるように思います。
KOMABA教室でも、部数限定で販売しておりますので、機会がございましたらぜひ皆様お手にとってご覧ください!
川口