自律と自立を育むシンガポールの学習塾
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動く、日本の教育

7月中旬。

年に数回の日本出張の機会を利用して、いくつかの学校を見学に行ったり、教育関係者の方と会ってお話を伺ったりしてきました。

いつも出張になると予定を詰め詰めにしたくなってしまい、同行する社員にはきっと「もっとスピードを緩めてほしい…」と思われているでしょうし、お会いする方々には「もっとゆっくりしていけばいいのに」と思われているかもしれません。笑

ただ、日本に行き、日本の教育の動きや教育者の方々の思いに触れていると、どうしても気持ちが高ぶって、学生の頃によく行ったシェーキーズの時間制限付きピザ食べ放題のように「いっぱい腹に入れなくちゃ!」と思ってしまうんです。

 

さて、今回もそんな思いで充実した多くの時間をいただいてきました。

見学をさせていただいた学校の皆様、私どものために時間を割いて会ってくださった教育関係者の皆様、本当にありがとうございました。

総括するには文字数が足りずに難しいのですが、共通して感じとった思いがあります。

 

ー社会の変動と教育がどのように重なっていくのかー

 

例えば、出張初日に代々木で拝聴した「久野泰可先生(こぐま会代表)・髙宮敏郎様(SAPIX YOZEMI GROUP共同代表)・石垣知子先生(サピックスキッズ事業部次長)」による教育講演会のタイトルは「令和のアナログ教育」でした。

興味深いですよね。

「令和のAI教育」とか「令和のデジタル教育」ではなく「アナログ教育」。

 

その中で例えば久野先生は「タイパ・コスパが子どもの学ぶ力をそぎ落としている」ことに警鐘を鳴らし、また高宮代表は「AIツールが、子どもたちが大人になったときに弱点を克服する力を奪っている」ことに対する懸念を訴えていらっしゃいました。

恥ずかしながら久野先生の講演資料では、私(石川)のジンバブエでの授業の動画も紹介され、(子どもたちに考える機会を与えずに)知識を無自覚に与えることの弊害についてお話されました。

たいへん中身の充実した講演会でした。

 

この他にお会いした方々からも、潮流に流されずに、子どもたちの未来のために教育について考え、実践していくことがいかに大切であるか、改めて深く考えさせられる話をたくさん頂戴しました。

政治の不安が続いている(?)日本ですが、教育は確実に動いている。

その脈動をしっかりと感じとってきました。

 

これらをしっかり、まずはKOMABAの講師全員で共有し、そしてシンガポールやジャカルタの子どもたちに伝えていかなければなりませんね!

 

石川