こんにちは、倉本です。
ゴールデンウィーク中、見つけた記事にすごく共感したので・・ここでシェアさせてください。
東京大学の入学式で、教授から語られた祝辞の内容です。
(1か月前くらいの記事となりますがご容赦ください・・)
話は、東京大学入学者の女性比率が「2割の壁」を超えないことを指摘し、4年生大学への進学率についても男女差があることから始まります。
不正入試問題などを例に挙げながら、「頑張れば報われる世の中とは限らない」という教授。
新入生の頑張りが報われてきたのだとしたら、「それは周りにいる人たちが励まし、背中を押してくれたからだ」とおっしゃっています。
そして、頑張って勝ち抜いてきた人たちに向けて、その力をどう使ってほしいのかを語っています。
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(東京大学H31年度入学式祝辞より抜粋)
あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。
そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったことを忘れないようにしてください。
あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。
がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。
あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。
大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。
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どうでしょうか・・・??
シンガポールには、恵まれた環境が用意されている子たちが多くいると感じます。
そんな環境で素直に育った生徒たちがとても多いなあと思っています。
どうかそのことに感謝をしつづけられる人であってほしいです。
また、知を身につけることも大事ですが、それ以上に尊いのは、その価値を知っていることだと私は思います。
学生のうちはこれを理解するのはなかなか難しいと思いますが、
ここにあるように、生徒たちにも学んだものを将来有用に使える人になってほしいなあと思います。
さて、5月になり新しい環境にもだんだんと慣れてきて
いわゆる“五月病”が起こりがちな時期ですが・・
今月もがんばりましょう☺
倉本