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2020年の流行語|小学0年生……?

こんにちは、川口です。

気がつけばいよいよ年の瀬が迫ってまいりました!

その年に話題となった新語・流行語を決定する年末恒例の『2020 ユーキャン新語・流行語大賞』が12月1日に発表されましたね!

 

年間大賞として選ばれたのは「3密」ということで、2020年における新型コロナウイルスの影響が色濃く表れた1語となりました……。

その他、「新しい生活様式/ニューノーマル」や「アベノマスク」「ソーシャルディスタンス」「オンライン○○」などなど、ノミネートされた語もやはり新型コロナウイルスに関連するものが全体的に多かったのも2020年の特徴ですね。

来年の流行語は、ぜひ明るいキーワードで飾られることを切に願います!

 

さて、自身に振り返ってみて……
みなさんの今年の「新語・流行語」はいかがですか?

 

KOMABAでも、サーキットブレーカー期間はオンライン授業が中心となり、今年は初の試みばかり。「オンライン授業」は間違いなく講師にとっても生徒にとっても新語の1つになりそうです!本当に変化の目まぐるしい一年でしたね。

 

さらに、教育まつわる新語として今年登場したのが「小学0年生」構想。

 

日本ではいっときニュースでもかなり取り上げられましたが、皆さんご記憶に残っているでしょうか?新型コロナウイルスで開校ができない期間、日本の学校を9月入学(つまり9月が新学期)に切り替えてはどうか、という議論がなされました。その際に生じる学年のズレを解消するために考案された方法の1つが「小学0年生」案です。

 

結局は流れてしまった構想でしたが、「就学前の幼児の学習をどのように捉えるのか」という点について深く考える良い契機にはなったのではないかと思います。KOMABAでも2020年5月にこちらのブログで取り上げました。

 

また、「こぐま会」の久野先生もブログの中でこのようにおっしゃっています。

 

私が「小学0年生構想」を幼児教育改革のチャンスにすべきだと考えているのは、就学年齢を何歳にするかという議論ではなく、入学前にきちんとしたカリキュラムで教育がなされ、その上で小学校の教育がなされるべきだと考えているからです。

今のように、それぞれが通う園の判断で使うテキストもまちまちな状況を放置するのではなく、統一した幼児期の学びの教科書を作るべきです。

日本で行われている現在の遊び保育が幼児教育の基本になるのは当然です。しかし、教科学習の始まる前の大事な幼児期に教科書すらない日本の現状は異常です。

私は48年間の現場指導の総括として、「小学0年生の教科書」を作りたいと思っています

「こぐま会」室長のコラムより

私自身にとっての流行語は?

ということで振り返ってみると、特に2020年で印象に残った言葉はやはりこの「小学0年生」。

(呼び方自体にはあまりこだわりはないのですが……)0年生、すなわち幼児期の学びをどのように充実させていくのか、という観点で考えると、意義のあるアイデアだったのではないでしょうか。

 

単なる小学校の先取りではなく、幼児期にこそ育みたい「考える力」。ぜひ2021年の教育界でさらに議論が深まっていくことを願っています。

 

 

ちなみに、「今年の漢字」ということで表すならば、私自身にとっての一文字は「繋」でしょうか。

逆説的ではありますが、物理的に人と会うことが難しかった分、かえって色々な人との繋がりが一層深まったような気がしています。インターネットの恩恵に預かり、遠方の普段は顔を合わせないような人とオンラインで話をする機会が増えました。こんな状況にならなければ、きっと起こり得なかったはずです。

そして何よりも、普段一緒にいる生徒やKOMABA講師のメンバーの存在のありがたみを改めて噛み締めた一年でもありました。

この「繋がり」を今年限定のものではなく、来年、さらにその先の未来でも大切にしていきたいと思います!

 

川口