ミヤザキケンスケはバンドマンである。
僕がバンドしかやっていなかった時に、尊敬するスタジオの方に「レコーディングする時には一つ一つのパートが『大したことはないな』って思うんだけど、その音を合わせると想像していなかったような最高の音の塊になるんだよね。こういうのが、いいバンドだなぁって思う」と言われたことが心に残っています。
ミヤザキケンスケの壁画は多くの部分を、 下手くそな私たちのようなボランティアが描いたり、 絵を習ったことがないような子どもたちが描いたり、 何十年も筆なんか持っていなかった大人が描いたり、 絵に何の関心もないような通りすがりの人が描いたり…
そんなふうに描かれます。
一つ一つは目も当てられないようなひどい塗り方かもしれません。