自律と自立を育むシンガポールの学習塾
学習塾KOMABAシンガポール
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10周年を迎える思い

私たち学習塾KOMABAは2022年で開講10周年を迎えました。

海外でのお子様の貴重な時間の一部を私たちに預けてくださっている皆様に心から感謝すると同時に、ここからの10年間はさらにお子様たちにより充実した学びを届けることができるよう、気を引き締めて歩んでまいります。

KOMABAが開校する1年前の2011年3月、東日本大震災がありました。

当時からシンガポールにいた私がようやく故郷の宮城県に戻れたとき、自宅から10分程度の沿岸部に広がる破壊しつくされた故郷の光景は今も脳裏に焼き付いています。

東日本大震災当時の宮城の沿岸部

「生きる力とはなんだろう」

人間の力が無力化された被災地の光景を目の当たりにし、自分のすべきことが全く分からなくなりました。

しかし、立ち上がろうと必死で前を向く被災地の方々、それをサポートしようとする方々の強い強い思いに触れていくうちに、私が今を生きる子どもたちに伝えたいことがおぼろげながらも見えてきました。

それは、予測不可能な事態に陥った時でも「困難に立ち向かう勇気」「他者を思いやる心」を持ち、自分たちの未来を切り開き、幸せにしていこうとする「強い覚悟」を持つこと。

その大切さを海外で育つ子どもたちに伝えたい。

それがKOMABAのはじまりです。

ああああああ

KOMABAと関わりの深いアーティストのミヤザキケンスケ氏

宮城の避難所で描かれたこの絵がKOMABAの全ての始まりでした

 

あれから10年経って、私たちは世界規模のコロナ禍という危機に直面し続けています。

そしてこの危機を切り抜けたとき、私たちが直面するのはコロナ禍からの「復興」ではなく、新しい世界の「創造」です。

たった2年間で世界の常識が塗り替えられました。日本の教育は、多くの変更を余儀なくされた2020年教育改革よりもはるかに大きな力で見直され変革しています。

子どもたちはそのど真ん中に立たされ、かつてないほど予測が難しい未来に向けて急ピッチで進んでいかなければなりません。しかもひじょうに窮屈な状態で。

 

そんな時代にあって、私は今シンガポールで生活している子どもたちの経験は未来の大きな大きな財産につながるものと確信しています。

日本の常識だけではなくシンガポールでの常識と実生活を通して向き合う経験、不条理な困難を乗り越えながらの日々の成長を重ねていくことは、必ずやアフターコロナの新しい世界で羽ばたくための力になります。

子どもたちが未来にどんな花を咲かすか、楽しみでなりません。

私たちは子どもたちの大きな可能性を信じ、これからも自己研鑽を重ね、教育や入試動向に注視し、海外子女のお子様たちにより良い教育を届けるべく精進してまいります。

11年目の学習塾KOMABAにどうかご期待ください。

本年も引き続きよろしくお願いいたします。

 

石川