今回は小学生高学年の総合学習の紹介です。
テーマは「電気と日常生活」です。
普段どんなものに電気を使っているかな?
電気で何ができるかな?
電気は光を出すこともできるし、熱を出すこともできるし、物を動かすこともできるし、通信をすることで色んな情報が得られます。
まずはそんな便利な電気を1日の中でどんなものにどれくらい使っているのか考えてみました。
照明、クーラー、冷蔵庫、洗濯機、MRT、、、
あんなこともできるしこんなこともできる。今使っているこれも電気のおかげで使えているんじゃない?
とワイワイ共有しています。
さて、その電気を使えなくなったらどうする?
突然の質問に生徒も驚いていました。
電気が使えなくなる1つとして停電がありますが、何も自然災害が多い場所でのみ起こることではありません。
事故や何かトラブルのなかでも停電は起こるので、
「シンガポールで"いま"停電が起こったらどうする?」
ということを考えてもらう機会にしました。
さて「シンガポールで"いま"停電が起こったらどうする?」
「暑くて耐えられないよ。」
「冷たい水飲めないよ。」
「僕の家、40階なんだけど階段上れっていうの?」
「そもそもオートロックだから家についても入れないよ。」
「家へのルートを知らないからスマホのマップがないと帰れない。」
など子どもたちの不安もたくさん上がりました。
では本当に起こったらどうしますか、停電に備えることしてますか?
非常食や備蓄するべきものについて学び、今の生活でできることを考えてみました。
また、もしも停電になったときのアイデアも実践!
突然暗くなった教室の中で最初はワ~っとなっていた生徒ですが、これが実際の停電だったら、、と想像して、広がる優しい明かりを作る経験しました。
宿題では「○○がなかったらどうする?」という気持ちで1日すごし、対策や備えについて考えてもらいました。
そんな中で「先生、もしスマートフォンが使えなかったら公衆電話を使えばいいと思ったんですが、シンガポールの公衆電話の使い方を知らないし、そもそもお母さんの電話番号も言えないから、停電じゃなくてもこれは困ると思いました。今度公衆電話でおかあさんに電話かける練習します。」という感想ももらい、停電の機会だけではなくしっかり考えて備える機会になったかなと感じています。
また、「家族でルールを決める」というのも備えとして挙げてくれた子もいました。
考えることや知ることも一つの備えです。
このシンガポールで停電なんて起こるわけない、そう思わずにここまで読んでくださった方はぜひ明日に起こるかもしれないという気持ちのもとご家族で話し合う機会にしてみてください。
西出