日本人学校や早稲田渋谷シンガポール校では4月の新入学・新学年が始まり一ヵ月。
GWも経たところで、ふぅと少し落ち着いてくるタイミングです。
ありがたいことにこの時期にはたくさんのお問い合わせをいただきます。
新しくシンガポールに来られた方。
数年滞在していて、そろそろ塾をと考えられている方。
当然、個別相談をする際には学力・学習状況についての不安や悩みを共有するところから始まります。
そんな時こそ。
気をつけなくてはいけないのが「分かった気になること」です。
数値化されている学校のテスト点数や成績は確かに伝えやすいですし伝わりやすいです。
これでの経験から、言葉を選びながら”それらしい”ことを言うことは難しくありません。
しかしながら、子どもたちの力は実際に向き合って、時間を経ないと見えてこないことだらけです。
もっと言うと、私たちが直接指導できる数年間で分かることなど、ごくごく一部なのだと思います。
怖いのは、成長過程にある子どもたちが私たちの”決めつけた評価”によって自らの可能性を小さくしてしまったり制限してしまうことです。
この時期、新しい出会いがたくさんあるからこそ、特に最初にかける言葉には気を付けていかなければ!
写真の生徒の〇〇君。
絵がとんでもなく上手です。
そしてKOMABAのボードへの絵も、今日も笑顔で「描きますよ!」と言ってチョークを手に取ってくれました。
入塾したとき、学習に苦手意識を強く出してうつむきがちでいた彼ですが、いまや授業中に目をキラキラさせながら学んでくれています。
もしかしたらそのきっかけの一つは、彼が自分で描く絵を私たちに見せてくれたことからかもしれません。
私たちが塾で測っている力は、あくまで子どもたちの一面に過ぎない。
国数英以外で総合学習をするときにも毎回、強くそれを感じます。
それぞれが持っている力に気づいてあげたり、感じてあげたり、共有してあげたりすると・・・
結果的に塾で伝える学力にもつながっていくのではないかな、と、〇〇君が一生懸命に描いてくれる絵を見ながら感じました!
いつも素敵な絵をありがとう!
(来月もよろしくね笑)
石川