こんにちは。川口です。
気づけば早いものでオンライン授業が本格的に始まってから約1か月半。
はじめは手探りの部分もありましたが、子どもたちの適応力はさすがです!
こうした状況でも頑張って取り組んでくれている姿を見るとこちらも励まされます。
もちろん、すべてオンラインで学習を完結させることができるとは思いません。
先日のマーライオントークでもオンライン学習の活用法と課題についてお話しさせていただきました。
(5/20と5/27にも実施予定ですので、ぜひお気軽にご参加ください!)
さて、先週の中学生の国語のクラスでは、それぞれ「オンライン授業の利点と課題」というテーマで作文課題に取り組みました。
まずは、日本のオンライン授業に関するニュースを要約。
シンガポールで生活しながらも、ぜひ日本のことには常に関心を持っていてほしいと思います。自分たちにも深く関連のあるテーマなので、それぞれ今の自分の状況と比較しながら、見てくれていたのではないかと思います。
そして、各国のオンライン授業の取り組みについての比較。
ZOOMのブレークアウト機能を使って、5つのグループに分かれ、担当講師と一緒にそれぞれのグループで各国の様子を調べてもらいました。アメリカ・フランス・フィリピン・韓国・ニュージーランドの多種多様な取り組みを、各グループごとにオンラインで発表してもらいました。オンラインで大人数のディスカッションを行うのは確かに大人でもかなり大変です。しかし、3~4名程度のグループに分かれることで、それぞれがアウトプットする機会を作ることができたのではないかと思います。
最後に、上記の内容を踏まえた上での、文章作成。
子どもたちにそれぞれメリットや課題点を挙げてもらいます。授業ではこのような意見が子どもたちから出ました。
【利点】
●通学時間が無くなったことで、活用できる時間が増える
●将来ICTの活用が求められるため、オンライン授業は良い練習の機会になる
●自分のペースで学習を進めることができる
●録画であれば、繰り返し視聴して復習できる
●便利なツールを活用することで効率的に学習できる
●新型コロナウイルスだけでなく、あらゆる感染症の対策になる
●自分でスケジュール管理をすることで、主体的になれる
●自分の落ち着ける環境で学習できる
【課題】
●分からない点をすぐに質問しにくい
●生徒の課題管理がきちんとできない
●インターネット環境が整っていることが前提になる
●家に引きこもりがちになってしまう
●情報セキュリティ面で不安がある
●成績の付け方がはっきりしていない
●教師が生徒の理解度を正確に把握できない
●家庭で学習するとモチベーションがあがらない
……などなど。生徒側からたくさんの意見が出ました。
それぞれが「利点」と「課題」の両方に意識を向ける機会になったのであれば、幸いです。
たいていの場合、「100%良い」も「100%悪い」も決められないものばかりです。
どちらかをばっさり切り捨てて白黒つけることができないこともたくさんあります。もちろんはっきり決断しなければならないときもありますが、ぜひ今回のテーマの場合には、両方の面を子どもたちに考えてもらいたいなと思います。なぜなら、これからの変化と直接向き合っていくのは、他ならぬ子どもたち自身だからです!
オンライン授業で、グループワークやディスカッションなんてできるのだろうか?という不安もありましたが、子どもたち自身が何よりも頑張ってくれました!
「色々話せて楽しかった」と言ってくれたのも、とても嬉しかったです。
ぜひまたこうした学習の機会を設けたいと思います。
ただ、対面式の学びでなければ得られないもの、というのも勿論あります。
5月もそろそろ下旬です。一日も早く子どもたちと教室で会えるのを心待ちにしています!
川口