2012年にKOMABAが開校したした年に入塾してくれた、忘れられない2名の生徒がいます。
どちらも当時小学6年生。
彼らの特性と個性に合わせた配慮が必要な生徒でした。
どのように学習を進めるか。
どのように声がけをするか。
どのように学習に向かわせるか。
どのように学びを主体的に楽しんでもらうか。
試行錯誤は彼らが中学にあがってもずっと続きました。
その子たちとは今もつながっていて、つい冬休みにもシンガポールに遊びに来てくれてたくさん話をしました。
ローカルも日本人社会も教育レベルが高いと言われているシンガポールですが、いろんな子たちがいます。
私たちは塾側に子どもたちを合わせるのではなく、子どもたちそれぞれにあった、安心できる教育環境づくりを、開校以来目指しています。
1月31日。
タングリンショッピングセンターでの最後の授業の日。
その最後の最後に授業をしたのは、当時のその子たちのように配慮が必要な生徒二人でした。
その子たちも、塾にずっと通ってくれています。
ガランとした教室。
いずれ取り壊される教室。
よし。
「今日の漢字テストは壁に書こう!」
「・・・本当にいいの・・・?」
最初は不安そうだったその子もだんだんとはちきれんばかりの笑顔になり、壁に大きく大きく、しかもとっても丁寧に、その日の漢字テストの答えを書いてくれました。